焼肉パーチー



ジュージュー


「うまそうアル・・・」

「立つな見るな嗅ぐなクソガキ」


なぜかここ焼肉食べ放題v店に万事屋がいた。
というか月詠がここでアルバイトを始めるため様子を見に行ってやってと日輪に食べ放題券を渡されたのだ。
吉原ではまともな仕事が無いため(怪しい店ばかり)ここ地上で働き収入を得ることにしたらしい.
別に働かなくとも金に困っているわけではないが働いていないと落ち着かない。
あの晴太でさえ働いているのだ。


「しっかしまあよく採用されたなお前みたいな無愛想な女」

「せわしなく運ぶゆえ誰も店員の顔など見りゃせん。甘党な貴様には物足りぬか糖尿男」


ばちっと火花が散る。


「ちょ、久しぶりに会ったんですからケンカしないでくださいよ」


新八はため息をつきながらプレートに肉を並べていく。
神楽は焼けた瞬間肉を頬張る。


「月詠ちゃん、あっちにカルビ3人前とミノ3人前とレバー2人前とビール4つ追加だよ」

「あ、はい」


突然現れたのは月詠と同じ制服に身を包んだ20代位の男だった。
ちらっと銀時の方を見てニヤリと笑うと月詠の肩に手を置く。


「手伝うよ」

「すまな・・・ありがとうございます」


その男はにっこりと微笑み月詠を連れて行った。


「・・・あの野郎、気にくわねえ」


ボキッと割り箸を折る銀時。


「銀さん何か追加しますか?」

「私カルビ追加ネー!」

「食べ放題なんだから追加しないと損だろ。てかあの男はいらねー!月詠が一人で運べる程度に追加しろ」


苛立つ銀時は厨房の方を睨んでいた。
神楽はカルビを頬張りながら苛立つ男に目を向ける。


「男の嫉妬は犬のウンコ言うからなあ、もぐもぐ」

「それを言うなら夫婦喧嘩は犬も食わない、でしょう」


犬しか合っていない。
その少ない共通点から正解を導き出した新八はある意味すごい。