3年Z組 銀八先生




軽く設定



担任:坂田銀時(銀八?)

保健医:月詠

体育教師:服部全蔵

日本史教師:阿部兎

転校生:神威

校長:たぶん変わらずハタ

その他はB組生徒






保健の先生が来た!






キーンコーンカーンコーン

朝一で始業ベルがなる。
生徒がおのおの席に着き始めたところで、ガラリと教室のドアが開かれ、
死んだ魚銀八が気だるげに入ってきた。
くわえタバコだが、こんな未青年だらけの学校で吸えるわけがないので煙が出るおもちゃだそうだ。

あれほど騒いでいた生徒たちが一気に席に着き大人しくなる。
銀八の先生たる度量が示される瞬間でもあり、一目置かれている事が良くわかる。


「んじゃホームルーム始めっぞー」


出席簿を開きそう発すると、前の席の志村新八がすかさず号令をかける。


「キリーッツ」


毎度のことなので習慣づいているのか生徒たちが皆立ち上がる。


礼!着席ーっ」


ガタガタと椅子のずれる音が教室いっぱいに響いたが、やる気のない教師は軽く手を上げただけで目線は手元の漫画だった。
出席簿の中に隠し持っているのだ。


「えーまぁあれだ、保健の先生が辞めた。なんでも息子のために自営業に切り替えるってよ」


銀八のセリフにざわめく生徒たち。
日輪先生優しかったのにー!次もまた女じゃないと許さねえ!!
などなど一気にブーイングの嵐。


「うるせーぞてめぇら、代わりにきた先生を紹介すっぞー」


ガラリとドアが開いた。
生徒たちの視線が瞬時にドアに集まる。
現れたのは髪を一くくりにした色白美人な女性だった。
おー!と男子らに歓声が上がったのは言うまでもない。


「月詠でありんす。日輪の代理としてこの学校の保健医の座を任されることになった。以後よしなに」


ちょっと偉そうで独特のなまりはあるが、澄んだ声と美貌に男女問わず教室中がざわつく。
一人の男子生徒が立ち上がった。


「先生ー恋人はいますかー?」


おきまりの質問。
全員の視線を浴びている新任教師は、落ち着いた表情でその男子生徒ではなく銀時を睨んだ。


「おい、どういう教育をしておる?ぬしに似て男子生徒がアホ化しておるぞ」

「俺のせいにすんなよ、まあこいつらは疑いようもないバカだが女を襲う度量は持ちあわせていねえ。
つーかおまえに反撃されたら敵わねえだろ」

「まあ、そうじゃがな」


何故、否定をしない?
・・・てゆーかこの2人えらく親密なような。
あ、日輪先生の知り合いかな?それで間接的に知り合いなのかな?
新八は一人納得してうんうんと頷いていた。


「怪我を負ったり気分が悪うなりんしたら迷わず保健室に来なんし。
じゃが仮病であるなら迷わず殺す」


無表情で殺す宣言がでた。
おおよそ保健医らしからぬ発言に新八を含む生徒全員が固まった。
一部の女子の間で「かっこいいv」と信者が沸いて出たりしたが。
たぶんこの教室にまともな奴はいない。


「では、わっちはこれで」


諦めたように小さくため息をつき、ひょうひょうと退室する月詠。
ひるがえした白衣が教室内に眩しく残った。











あとがき

月詠の廓言葉無視です。
忠実に表現すると読者が理解できないと思います、私も面倒くさいし(笑)