暗闇の中、リンに抱きしめられるようにベッドに納まっているランファン。
暖かい。
彼が背中に触れないようにと配慮していることがよくわかる。


「ランファン・・・俺はもう能無しじゃない。 だから身をていしてかばうようなことはしないでくれ」

「能無しだなどと・・・わたしは確かにあなたを守るためにお側に仕えている臣下です。
あなたの命は民全ての命ほど尊いもの、かばうことは当たり前なのです」

「しかし」

「私の使命があなたをどんなことからもお守りすることで、それは私の意思でもあるのです」

「・・・」

「私は護衛です。これからもずっとあなたを守り続けます」


固い意志が光る目で見つめられればもう何も言い返せない。
リンはため息まじりに小さく笑った。


「強情だなあ」


ぎゅっと抱きしめる。


「命を捨てるようなことはさせないよ」


優しく囁き、髪を撫でる。



いつか何かを捨てるときが来ても、




君だけは決して、離さないから。







―― 決して。















あとがき

18禁を見た人も見なかった人もコンニチハ。
ていうか見る必要ありませんから、二人が同じベッドで寝ていることからしてすでに禁です。
削除したのはあまりに自分が恥ずかしかったからです(死亡)