万事屋についた。
出迎えた新八が手を繋いだ二人を見た瞬間固まった。


「いつの間にそんな親密になったんです?」

「し、新八、違う違う見てこの手錠!!」


銀時が慌てて繋いだ手を放し、手錠をあらわにする。


「・・・月詠さんにそんなプレイを強要したんですか、最低です銀さん」

「ちっがーーう!誤解だ!月詠も黙ってないで何か言って!!」

「ん?貴様が最低なのは今に始まったことではなかろう」


もはや四面楚歌。
頼りの月詠は煙管をくわえて落ち着いている始末。


「んー騒がしいアルなー銀ちゃん帰ってきたアルか?」


寝ていたのか目をこすりながら定春と共に現れた神楽。
月詠を見て足を止めた。


「あれツッキー久しぶりネ!」


すかさず手を握り手錠に気付く。


「・・・何のプレイアルか、最低ネ銀ちゃん」

「味方はいないの!?」


銀時はガクッと肩を落とす。
定春までもが軽蔑の眼差しを送っていた。
こうなったいきさつを一生懸命説明するも神楽は腹が減ったと台所へ消えていく。


「日輪さんには僕が連絡しておきます。布団の予備はお登勢さんの所にあると思いますし」


せかせかと動く新八は頼りがいがあるが腹が減ってきた。
まだ夕飯を食べていないのだから当たり前といえば当たり前だ。
だが食べれば喉が渇く。喉が渇けば茶を飲む。
そうすればトイレが近くなること必至だ。悪循環だ。

自分はいいが月詠はNGだろう読者的にもNGだろう。
てゆーか神楽が許すはずが無い、手首が切断されかねん。


「俺らはもう寝るわ、なあ」

「え、夕飯を食わんのか?」

「アホ考えろ。寝てしまえば朝なんてすぐだしトイレの誘惑も避けられるはずだ」


うーむ、と月詠は考え込む。


「それもそうじゃな・・・では寝るか。
まあ手だけ出しておれば別々の布団で寝られるしな、ぬしの寝相だけが心配じゃが」