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目を開けると見慣れない天井が見えた。
そして銀髪の男が枕元で座ったまま眠りこけている。
「・・・ぬし、ずっといたのか?ずっとわっちの枕元にいたのか?」
小さく言葉をかけると銀時が薄目を開けた。
「起きたか。まあここは俺の寝室だし、かと言って並んで寝てたらクソガキどもに何て言われるか」
「・・・ぬしの気遣いの基準がわからん。で、神楽たちは帰ってきておるのか?」
銀時は首を横に振った。
「さっき電話があってな、沖田んちで騒いでたら朝になってたんだと。
近藤と土方も途中から混じって、あっちはまじでパーティーだったみてーだな」
ちらっと月詠を見る。
「こっちはこっちで楽しんだわけだが」
「っ!・・・わ、わっちは風呂に入る!」
むくっとやけくそ的に上半身を起こす。
「一緒に入る?」
すかさず月詠の盛大なパンチが飛ぶ。
「たわけ!絶対来るな覗くな!!」
「いてー・・・何今さら恥ずかしがってんの?」
「ぬしの企みは手に取るようにわかる、風呂でやましいことをする気じゃろう」
「あ?当たり前じゃん20代はまだまだ若いのよ元気なのよ」
そう言って後ろから抱きしめてくる。
「朝っぱらからやめなんし!」
「俺ー束縛するタイプだから」
「意味わからん!」
反論してるうちに首にキスをされる。
軽く吸われてゾクリとする。
「あっ、や、やめろぉ」
ばっと立ち上がった。
「ふ、風呂を借りるぞ!」
真っ赤になり素早く走り去っていく月詠を眺めながら、銀時はボリボリと頭を掻いた。
「・・・その首のキスマーク、ガキどもに何て言い訳するかな?」
ニヤリとほくそ笑む。
洗面所から鏡を見たであろう月詠の悲鳴が聞こえてきた。
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あとがき
ていうかハロウィン関係なくただエロぶりを書きたいだけだったような。
すべて紅蜘蛛篇のあまりの銀月ぶりに触発されてやっちまったもんですが
本人はこれで満足してます。
温かく見守っててください(苦笑)
ちなみに山崎は連行されている途中で目覚めたからそのまま沖田家に行きましたとさ。